管理人はだれ！？

2015年3月17日「火曜日」更新の日記

みなさんはワンルームマンション規制という言葉を聞いたことがあるでしょうか。実は、東京23区ではワンルームマンションが増えないように、区が規制をしているケースがほとんどです。部屋の広さ制限などの手法で規制しているのは、2009年現在で23区中15区にものぼります。建築主に対する課税を強化することで、単身者向けの建築を抑制するといった働きかけをしている区もあるほどです。人口構成割合のゆがみの解消や、単身者世帯増加によるトラブルや犯罪増加を未然に防ぐことなどが、これらの規制導入の目的とされています。実際は、規制導入の背景には区の財政状況が大きく影響しているとにらんでいます。単身者世帯が増えて区が困ることといえば、実は住民税などの区の税収減です。単身者世帯はそもそも世帯年収が低く、多くの住民税を期待できません。さらに住民票自体を移さなかったりすることで、区全体で期待できる住民税額が減少傾向に誘導されることになります。そうした税収の減少を防ぎたいという点が、こうした規制導入のもっとも強い動機ではないかと推測しています。今後、区の規制はさらに強化の方向に進むと見られています。いずれにせよ、供給が不足している単身者向けマンションの建築が、ほとんどの区で規制されていることにより、将来的に供給不足が解消される可能性は少ないということが予測できます。

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