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耐震性能の四つのランク

2015年7月26日「日曜日」更新の日記

2015-07-26の日記のIMAGE
震度六強の大地震で「大破・倒壊し、人命を守れない耐震性能」をDランクとし、「人命は守るが、大被害が発生し財産を守れない」をCランク、さらに「復旧費を要するが建て替えないですむ」をBランク、「軽微な補修費で使い続けられる」をAランク、「問題なく機能が維持できる」はSランクとします。建物が地震に強いか弱いかはその骨組みで決まります。一九八一年に現行の耐震設計基準に改正されました。これ以前に設計され、築後約二○年経過したマンションには、大被害を受けて人命を失う恐れがあり、Dランクの建物も含まれます。阪神・淡路大震災では築後四○年以上経過した中層壁式構造や壁式ラーメン構造、プレキャストコンクリート板構造の整形住棟の被害は皆無に近い状態でした。この型式の壁式構造・中層住棟やテラスハウス、タウンハウスはA・Bランクと言えます。これに対して雁行変形の平面形状や、セットバック等の複雑な断面形状の建物に被害が多く出ました。下階から住戸だけで構成された住棟は戸境壁が耐震壁となり耐震性が高くなりますが、店舗・事務所が付設した複合用途や、下階が駐車場などのピロティ形式の住棟は、新耐震設計の建物でも被害が出ました。これらの形状の一九八一年以前の旧基準の建物にC・Dランクが多く含まれます。地下室を持つ建物は基礎が深く耐震性能が高くなります。さらに免震構造のマンションはS・Aランクの建物で、揺れを低減し家財等による人身被害を軽減します。

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