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マンションの避難経路を確保する

2015年7月29日「水曜日」更新の日記

2015-07-29の日記のIMAGE
バルコニーや共用階段、廊下などの通路は、災害時には避難経路となります。バルコニーの垂直避難口や隣戸避難板が避難しやすくなっているか、手摺のぐらつきはないか、灯油ポリタンクなど延焼につながる可燃物が置かれていないか、脱落すると危険な空調室外機や給湯器の固定方法は安全か、など点検と維持管理が重要です。片持ちで張り出したバルコニーや共用廊下には、鉄筋腐食や付根部のひび割れが観察される建物もあります。劣化した片持ちスラブは上下動で脱落し避難経路がなくなる恐れもあります。桁行方向と直行に突出配置した屋外階段やエレベーター・シャフトは、建物との付根部に応力が加わり、突出部は変位し、アンカーボルトが外れて鉄骨階段が倒壊したものもあります。高層住棟は桁行方向の層間変形が大きくなり、玄関扉が開閉が不可能になった事故が多く発生します。大きな変形を受けると自動的に扉が開く変形追従型の玄関扉や建具金物に更新し、避難経路を確保する対策も必要でしょう。地震等の外力の変動要因をコントロールするために住棟間にエキスパンションジョイントを設けます。この働き幅が少ない状態だと地震時に隣接建物がぶつかり合い、被害を大きくします。共用廊下などのエキスパンションジョイント金物の日常点検と維持管理が重要です。

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