管理人はだれ！？

2015年12月10日「木曜日」更新の日記

　不動産を取り巻く環境が変化し、不動産に対する国民の意識に変化がみられます。バブル崩壊後15年にわたり地価が下落し、「土地神話」が消えたため、不動産を所有すると、値下がりによる売却損が生じること、金利負担や保有コストが回収されないなどリスクが明確になりました。そのため、不動産を「所有する」ことから、「賃貸する」ことに意識が人きく変化しています。賃貸住宅に住んでいる人のなかには、「所有しても得をしない」なら、「良い物件」があれば「賃貸がマシ」と考える人達もいます。 　借家人が考える「良い物件」とは、「共同住宅の広いアパートやマンション」ではありません。住宅としての理想は、80％の人が、ガレージ付き、庭付きの「一戸建て」を望んでいます。一戸建ての広い貸家、これを私は「新貸家」と呼んでいますが、「新貸家」が賃貸市場に供給されれば、借家人が喜んで人居するはずです。 　この章で検討しましたが、賃貸住宅の空家の原因を並べてみますと、次のとおりです。 ①供給過剰です。 ②空家の約半数は古く、狭く、設備が悪いものが含まれています。 ③共同住宅のアパートーマンションが敬遠されています。 ④現在でも、「狭い」アパートーマンションが建築され続けていますが、将来にわたり、空家になる危険性が非常に強くなります。 　そこで、土地所有者の土地の有効活用にあたっては、「新貸家」の経営を検討してみてください。この「新貸家」の借家人は、借家から持ち家に移動し始める35～39歳、一段と持ち家を強く求める40～44歳がターゲットです。

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