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原状回復費用を、必要経費として落としている家主が多い

2016年3月27日「日曜日」更新の日記

2016-03-27の日記のIMAGE
家主の惻に、「自分のものを貸してやっているのだ」という意識が強いのが日本の大家の特徴だとまえに申しましたが、税法上では、賃貸業はピジネスのひとつですから、家主の特権として、必要経費でおとせる部分がきちんと決まっています。必要経費で落とせる部分に、リフォームに関するものがあり、一工事について二十万円未満のリフォームに関しては、経費として認められています。ですから、多くの家主は、原状回復費用として借り主から徴収しておきながら、それを修理費として税務署に提出して、税金軽減の手段にしているのです。ですから、退去のとき、原状回復義務の範疇にはいると認めざるをえない経費を支払う義務が生じたら、工事は自分名義にしておくことが肝要です。修理の見積書や請求書や領収書などの工事関係書類はすべて、家主の名義ではなく自分の名義にしておくのです。 家主の名義にしておきますと、家主は借り主から徴収したお金で修理をし、さらに税金免除の特権を受けることになるからです。このように、家主も不動産屋も、すきあらば、有利にことを運ぼうとしますから、惜り主としてはよほど賢くならないといけません。契約時にも、家主は入居してもらいたいと考え、こちらも入居させてもらいたいと考えていますから、何ら問題もなくスムーズにことが運びます。しかし、このときのことが、解約のときのトラブルのもとになり、いろいろな問題を発生させているのですから、念には念をいれて、慎重にすべきでしょう。

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