管理人はだれ！？

2016年6月10日「金曜日」更新の日記

　不動産の価格を支えてきた環境の劇的な変 化によって不動産価格は本来の価値に見合っ た価格水準を模索しはじめている。 　バブルが崩壊した直後の不動産価格は、ピ ーク時から何割も下落したのだからそろそろ 歯止めがかかるのではないか、という会話が 業界ではなされていた。 　しかし、現実にはそれらの期待はあっさり と裏切られることになった。 　「過去の地価の水準」がすで に意味を持たなくなってしまったことを、如 実に知ることができる。 　全国の主要都市の代表的な 公示地価の推移を示したものである。バブル 以前の一九八六年のそれぞれの個別地点の地 価を一〇〇として、その後の推移を指数で表 したものである。 　このなかでも特に注目すべき地点は、東京 都中央区銀座八－六－二五である。 　一九九四年に発表された価格は八年前の価 格水準以下になっており、この間のＧＮＰな どの各種経済指数の伸び串との比較において ひとり置き去りにされたものとなっている。 　しかも、現実の東京や大阪などの大都市圏 の商業地の取引は、現在もなお買い手不在の 状況が続いており、このグラフの価格水準よ りもっと低いはずである。 　最近での具体例で見ると、東京都港区の四 百坪の土地が三年前は総額六十億円で売り出 されていたが、実際に取引された価格は十八 億円余りであった。 　不動産の売買には、個別の事情があり、絶 対的な価格はないにしても、過去と現在との 地価の関係は全くなくなったといえる。 　すなわち、「バブルのピーク時からいくら 地価が下落した」、「以前はいくらの価格だっ た」という言葉は使えなくなったのであり、 明らかに不動産価格は、新価格体系へ移行し つつある。換言すれば、旧来の不動産業界や 金融機関が長年にわたって蓄積してきた情報 　や常識が、もはや役立たなくなったばかり 　か、今後、取引のときの判断の足を引っ張る ゛ことになってしまう恐れがあるほどの変化ぶ 。りである。 　近年、百貨店、スーパーマーケットなどの 　小売業界では「価格破壊」という言葉が盛ん に使われるようになったが、不動産の価格に 　ついてもそれ以上の価格破壊が起きているの である。 　　不動産業界における常識の崩壊の第一歩 加は、「価格」から起きており、日本経済の根 　幹をなお揺さぶり続けることは確実であり、 厳しさはまだ道半ばというところである。 　　今後は、この「価格」に次いで不動産の 「質」が問われることになることは必至であ 　り、価格と質のバランスの再評価が行われる ことになる。 日本の都市部の価格は「法人価格」であり、 今、このメッキがはがれていく過程で、しば 　らく価格の調整期間が続くことになる。

老後の為の龍ケ崎市の不動産探し

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