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【詳細調査の進め方】

2016年6月23日「木曜日」更新の日記

2016-06-23の日記のIMAGE
 詳細調査の目的は土壌汚染対策を実施するために必要な情報を得ることである。これは、汚染土壌が存在する範囲を特定することと、土壌汚染対策工事の計画設計に必要な情報を得ること、に大別される。 ●汚染土壌が存在する範囲の特定  土壌汚染状況調査では、土壌汚染が存在するおそれがある土地では100㎡に1地点の密度で調査が実施されている。この密度は土壌汚染対策を行うべき平面範囲を特定するために十分な密度であるため、詳細調査においては基本的にはこれ以上の密度で汚染土壌が存在する範囲の特定を行う必要はない。  詳細調査で実施することは、汚染土壌が存在する深さを特定することである。地中に浸透した汚染物質が到達する深さは、汚染物質の種類や状態、地質条件等によって異なるが、一般には鉛や砒素等の重金属等による土壌汚染では地下5m程度までが多く、トリクロロエチレン等の揮発性有機化合物による土壌汚染では地下10m以深に達することも珍しくない。  汚染土壌が存在する深度を確認するためにはボーリング調査が実施される。ボーリング訓査を実施する密度は、高濃度の汚染物質が存在する可能性がある範囲では100㎡に1地点程度、それ以外の範囲では900㎡に1地点程度が基本となる。ボーリング調査は概況調査と比べ費用がかかるため、できるだけ少ない数のボーリング本数で汚染土壌が存在する範囲を的確に把握することが望ましいが、このためには地中における汚染物質の動きをよく理解のうえ、詳細調査計画を立案することが大切である。 ●土壌汚染対策工事の計画設計に必要な情報  対策工事を適切に実施するためには、汚染物質の物理・化学的な性質、地質構造、地下水の状態など、必要な情報をもとに設計を行うことが大切である。これらの情報は詳細調査によって得ることができるが、必要な情報は採用される土壌汚染対策工事の種類によって異なる。

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