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【土壌汚染対策(汚染拡散防止対策)】

2016年6月25日「土曜日」更新の日記

2016-06-25の日記のIMAGE
 汚染拡散防止対策は、土壌中の汚染物質の拡散や流出等を防ぐことにより周辺環境への影響を低減させることを目的とするが、これに該当する技術は、封じ込め技術と不溶化技術に区分される。 ●封じ込め技術  盛土等により汚染土壌の飛散を防止する方法、汚染された土壌の周囲に鋼矢板等の遮水壁を打設し汚染物質の流出を防止する方法、遮水・遮断機能を有した施設の中に掘削した汚染土壌を封じ込める方法などがある。封じ込め対策は対象物質の種類にかかわらず適用が可能である。ただし、液状の揮発性有機化合物や油など浸透性や腐食性が高い物質が存在する場合には適用できない。また、汚染物質がそのまま残されることとなるため、封じ込め施設の維持管理およびモニタリングを継続して実施する必要がある。  遮水壁により汚染された地下水の流出を防止する場合には、側面の遮水のみならず地表部の遮水により雨水等が封じ込められた範囲に流入することを防止する必要がある。 ●不溶化技術  汚染土壌の固形化・安定化により汚染土壌から汚染物質が溶出し地下水等に影響を及ぼすことを防止する対策である。  不溶化処理は、一般には掘削された汚染土壌を対象とすることが多いが、地盤改良工法の応用により、原位置において薬剤等と汚染土壌を反応させる技術も開発されている。対象物質は重金属等が一般的であり、油分がある場合や揮発性有機化合物との複合汚染の場合は有効でない。不溶化処理技術の適用においては適合性試験による事前評価と不溶化実施中の品質管理が不可欠である。適正に不溶化処理が施された汚染土壌は長期的に安定であることが確認されているため、上部・側面遮水などの封じ込めを行うことなく、そのまま埋戻し材としての再利用が可能である。このため、重金属等による低レベルの汚染土壌を経済的に処理し、かつ上部の土地利用への影響を最小にできる手法として期待される技術である。

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