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2016年6月26日「日曜日」更新の日記

　土壌浄化対策は、汚染土壌中の汚染物質を、分離・抽出あるいは分解により取り除き、土壌含有基準・土壌溶出基準に適合した状態、すなわち人の健康に係る被害が生じないレベルにすることを目的とする。汚染物質の分離・抽出とは、汚染物質の溶解、揮発、吸脱着などの特性を利川して、汚染土壌から汚染物質を物理的に取り除く方法である。分解とは、熱、生物、および化学的な作用により、汚染物質を無害な形態にまで分解する方法である。 　土壌浄化対策が完了した後は土壌汚染が存在しない状態となるため、その後の土地利用への影響が残らない。このため、不動産取引においては土壌浄化対策が実施されることが多い。 　土壌浄化対策には多くの種類があるが、トリクロロエチレン等の揮発性有機化合物を対象とした浄化技術として最も適用事例が多い手法は土壌ガス吸引法である。また、鉛や砒素等の重金属等では土壌洗浄法の適用事例が多い。 より低コストで迅速な土壌浄化対策の開発も進められており、今後の技術開発が期待される分野である。 ●土壌ガス吸引法 　汚染土壌中のトリクロロエチレン等の揮発性有機化合物を地中において強制的に揮発させて分離し、真空ポンプ等を用いて揮発したガスを吸引除去する手法である。砂や礫などの空気を通しやすい地層の浄化には高い効果を示すが、シルトや粘土の浄化には長期間を要するＯ地下水面よりも下の地層の浄化を行う場合には、地下水の揚水により地下水面を下げてやる必要がある。 ●土壌洗浄法 　掘削除去した汚染土壌を機械的に洗浄して、汚染物質を除去する方法である。土壌を粒度により分級して汚染物質を細かな粒度の土壌に吸着・濃縮させることと、汚染物質を洗浄液中に溶解させること、の２つの工程が基本となっている。砂質土では効米的な浄化が可能であるが、シルト質の土壌では効率が低いことや、大最の水を使用するなどの課題もある。ほとんどの重金属汚染土や油含有土等への適用が可能であり、実績も多い。

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