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【ニューリッチマンを支えるFP】

2016年7月31日「日曜日」更新の日記

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<ファイナンシャルプランナーの登場>  アメリカでもそうですが、ここ数年わが国でも個人の貯蓄額がかなり増加しています。六十二年末の全世帯合計では五〇〇兆円以上、サラリーマン一世帯当たりの貯蓄額は平均八一九万円。これを一人当たりに直すと四〇〇万円以上の預貯金等がある計算になります。  こうなってくると、どうしてもこの資産をどうやって運用、管理していくかということに、真剣に取り組む必要が出てきます。今あげた数字はあくまでも平均です。不動産を現金化して運用ということになれば、金額も一気に何千万円、何億円ということになってくるでしょう。しかも、不動産に長年縛られ続けてきた財産を解放。一人一人のライフスタイル、生活設計に沿って組み替えていこうとすれば、専門のコンサルタントの適切なアドバイスが必要となってきます。  そこで今、注目されているのがFP=ファイナンシャループランナーと呼ばれる、プロのコンサルタントです。  もともとこの職業、今から一七、八年前にアメリカで生まれたもので、日本でもここ四、五年前からFPと呼ばれる人たちが出始めてきています。アメリカでは、個人で独立しているFPと、銀行、証券会社、生保会社、不動産会社、会計事務所といった企業の中での専門職 に分かれていますが、両者を合わせて現在、推定で約二〇万人以上ものFPがいるといわれています。最近では日本でも、銀行や信託銀行の中に資産家専門のコンサルタント(たとえば信託銀行の財務コンサルタントなど)を置いているケースも少なくありませんが、彼らも 一種のFPと呼んでいいでしょう。  よく外国映画などでは○○家の財産を代々管理しているという人物が登場しますが、これはほとんど弁護士。その家の財産を管理しているという色彩が強いようです。それと最近よく使われる言葉でファンドマネジャーというのがあります。このファンド了不ジャーという のは、一般には機関投資家の中で資金を運用していく人間のことを指します。FPは、こうした弁護士やファンドマネジャーとは違います。  FPは個人の財産をいかに有利に、しかもその人の生活設計に合わせて運用・管理していくかをアドバイスする職業なのです。

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