管理人はだれ！？

2016年10月5日「水曜日」更新の日記

「倒産する会社はないだろう」と思うかもしれません。でも、ここまでしたとしても、やはり倒産してしまう会社はあります。というのも、倒産とは、本来的には「支払うべきカネが支払えない」という状況になったときに、債権者(＝カネを支払ってもらう側)で平等に、取れるものを分け合いましょうというシステムです。したがって、ペーパー会社であれなんであれ、支払うべきカネが支払えなくなったら倒産することはあるのです。不動産という意味でいうと、たとえばですが、建物が突然倒壊して物的あるいは人的被害が発生した場合、その損害賠償をしなくてはならないのは建物の持ち主です。これも、支払い義務という意味では、「支払うべきカネ」であり、これが払えないときには倒産となります。実際、倒産手続きは債権者の側から申し立てることもできます。ですから、倒産隔離というのは、あくまでも、タネ銭を負担する人、不動産で儲けてやろうという人たちからの影響を可能な限り排除することでしかなく、倒産しない会社をつくるという意味ではないのです。

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