管理人はだれ！？

2016年11月23日「水曜日」更新の日記

『重要点』不動産業界の平均労働時間は、他の業界に比べるとやや短くなっている。ただ、販売部門では土日には休みがとりにくいケースもある。マンションのモデルルームや建売分譲地をみると、土日や祝日にも営業しているのが一般的だ。会社が休みの日でないと見学できない人も少なくないのだから、営業上はこれは当然のことだろう。もちろん、マンションメーカーや販売会社、建売分譲会社の営業担当者もそこに詰めている。また、物件の説明をするにしても、お客が土曜日や日曜日でないと時間が取れないといったケースも少なくなく、土日にお客の自宅を訪問することも多い。『総合不動産は通常の週休2日制がふつう』では、不動産会社に入ると土日は休めないのだろうか。結論からいえば、販売部門や仲介部門では休めない会社が多い。業界の慣習として水曜日を休日にしているところが多く、水曜日とその前後を引っ付けて連休にする企業、また、繁閑の状況をみながら交替で休みをとるところなど、さまざまな形態があるようだ。ただし、これはあくまでも営業現場の話。マンションメーカーでも本社勤務の場合には、通常どおり土日を休むケースが多い。総合不動産も同様だ。もちろん、できる人材は、土日に自社のモデルルームに足を運んで売れ行きを調査したり、顧客ニーズの把握、また他社物件の研究に余念がない。これは、この業界の宿命といったところだ。一方で、完全週休2日制を実施している企業の割合を厚生労働省の「就労条件総合調査」からみると、この業界は46・6％で、全産業平均の33・6％を上回っている。上目は休めなくても、何らかの形で完全週休2日制度を実施しているわけだ。『週平均の労働時間も平均より短い』週平均の労働時間を同じ調査からみると、不動産業界の平均は38・12時間。金融業界に比べるとやや長くなっているが、全産業平均の39・14時間より1時間以上短くなっている。もっとも、これはあくまでも所定内労働時間のことであり、残業や残業手当のつかないサービス残業などは少なくない。特に営業部門に配属された場合には、残業は覚悟しておくべきだろう。

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