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日本列島一都市論

2017年4月9日「日曜日」更新の日記

2017-04-09の日記のIMAGE
(綿貫)次は五全総ということになる。一九九三年度末までには四全総の総点検をすることになっていますが、その中で最初に出てきたのは、国土軸問題です。すでに「おれのところへ国土軸をよこせ」とかいう話が出ている。(笑)全国各地に縦軸、横軸をつくる、これは非常にいいことです。国土を有効に利用する、あるいは均等に利用するという意味でも、交通網がきちんとする。四全総で私は、「一日交通圏」と言ってきましたけれど、これから「日本列島一都市論」を考えています。東京とか地方とかのしきりをとって、日本のそれぞれの地方もやる気を出してもらわねばならない。東京の悪口ばかり言っていたのでは駄目で、「東京にないものがおれのところにある」という、地方の活性化を考える。五全総はそういうものにしていかなければならないと思っています。このたび、自民党の道路調査会長にもなりましたので、この立場からもしっかり方向づけをしてゆきたい。(長谷川)これからは定住をやめて"ボヘミアン"の時代ですよ。地域と地域が連携するという意味で、もっと流動化したほうがいい。定住構想について、「なんで定住しなければいけないのか」と思っていたのですけど、綿貫さんが言われたように、日本の空間をみんなで利用すると考えればいい。東京の人は北海道の空間が利用できるし、北海道の人は東京の空間が利用できる。それが実はインフラの最大の役目です。それが狭い地域に固まってしまって、どこでも何でもワンセットというのはおかしいし、ポスト四全総は日本全体の規模で行う、あとは配置の問題だけです。この国土は、誰にでも利用でき、日本全国の人のためにある。これが実はポスト四全総の最大の哲学だろうと考えます。綿貫そうです。交流人口ということですね。人を住まわせなければならないということから、以前は工場誘致などに血道を上げた。工場ができれば人が集まる、人が集まればものの需要などがいろいろ増えるという、人口のパイを大きくしようと「定住人口」を基礎にしましたが、最近では「交流人口」という考えがでてきた。しかもこれからは余暇の時代でもあるわけですが、現在の日本では、余暇の利用も連休時だけに集中して連休以外は何もしない。連休時だけの民族大移動ではなくて常時、バランスのとれた交流人口を生んでいかなければならない。それは観光であったり、あるいは人的な交流であったり、いろいろなことがあります。

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