HEYA JAM

トップ > 平成30年2月> 19日

住宅購入の資産運用的な側面を最大限に享受するためには

2018年2月19日「月曜日」更新の日記

2018-02-19の日記のIMAGE
 住宅購入した人がローン完済後に「ローン返済なしで住める」、あるいは「他に移り住んで、購入した家を賃貸に出して家賃収入を得る」ときの資産運用効果を、「実質利回り」で計算してみましょう。  「物件価格」4000万円の家について、購入時の諸費用150万円で手に入れ、ローンを完済したとき、その物件の家賃が月々15万円(=年間180万円)くらいとれると仮定しましょう。搆入後の「維持費」が年間40万円、「臨時費用」なしのケースにおける実質利回りは3.4%(=(180-40)÷(4000+150))という感じです。  「それだったら、賃貸暮らしでいって、退職金でマンション投資する方が利回りがいいんじゃない?」という意見もあるかもしれません。ですが、住宅購入の場合には、住まいが確保できているという安心感に大きな差が生じます。また、マンション投資による家賃収入はあくまで見込み額なので、空き部屋になったり臨時費用が発生すれば、「実質的な住居費ゼロ」どころか赤字になることもありえます。  住宅購入のケースでは、就労収入がある現役世代のうちに、短期集中型で一生涯の家賃を前倒しして払っているようなものなので、ローン完済後には、家が確実に存在している点が大きな違いです。収入が減っても、とりあえず最低限住むところがあり、家賃がかからないという安心感の大きさは、何ものにも代えがたいメリットと言えます。  こうして見てくると、老後資金づくりの方法は、何も株や投資信託といった金融商品だけではなく、「住宅購入」も1つの手段と考えられるのではないでしょうか。しかも、他の金融商品のようにいつかは取り崩してしまうこともなく、一生涯受け取れるので、長生きのリスクに対応できます。  ちなみに、住宅購入のこうした資産運用的な側面を最大限に享受するためには、 ①なるべく早く(退職までに)ローンを完済すること ②維持費をできるだけ少なくすること ③物件の資産価値を維持しておくこと の3つが特に大切です。

このページの先頭へ