HEYA JAM

トップ > 平成30年3月> 7日

効果的なシロアリ対策

2018年3月7日「水曜日」更新の日記

2018-03-07の日記のIMAGE
 あなたがいま住んでいる家が本当にシロアリに侵されていたならば、毒性は強いけれど残留性の少ないくん蒸剤や誘引剤(ひきつける物質)などを使って、シロアリを殺す必要があります。それは、專門業者にまかせるのがいいでしょう。しかし、一般的には殺虫剤が残留しているので、家を建てて10年間はシロアリがつくケースはほとんどありません。 その後も、簡単にシロアリがつくことはないのです。  家がいたんでいるかどうかを心配するのなら、シロアリより、基礎部分が腐っていないかを確かめるべきです。湿気や水分が多ければ、防腐処理していても、日本の家の基礎に多く使われているベイツガは簡単に腐ってしまいます。  自分の家が心配だったら、シロアリ駆除業者ではなく、家を建てた大工さんか建築家に見てもらうことです。腐った木材があれば、それを取り除いて、腐りにくいヒバに取り替えなければなりません。そのうえで、シロアリ予防に石灰を床下に撤いておけばいいのです。  すでにシロアリ駆除の土壌処理が行われている場合は、毒ガスを吸わないような対策が必要です。 しかし、一升ビンに換算すると数十本から数百本のシロアリ駆除剤を床下に流し込んでいるわけですから、土の中から揮発しないようにと考えても、完全にはできません。  さまざまな環境汚染の例で明らかになっているように、環境をもとに戻すのには大変なお金がかかります。仮に土壌処理に20万円かかっていると、そ の倍以上の出費を覚悟しておかねばなりませんが、それでも残念ながら完璧にはできないのです。それを念頭におき、あなたの家の事情に合わせて、予算が折り合う範囲で、できるだけ効果的な対策を考えましょう。  まず、一番ひどい土壌処理への対策から。それより汚染の少ない処理が行われていたなら、少しずつ省くように考えればいいわけです。  基本は、床下の土を覆ってしまうことです。コンクリートで覆う大工事と、防湿シートやラップフィルムで覆う比較的簡単な工事の2つがあります。  建て売り住宅では、基礎を手抜きしているケースがたくさんあります。家にガタがきはじめている場合は、基礎を補強する意味もこめて建築業者に依頼してください。そして、床をはいで基礎のコンクリートを補強するように鉄筋を入れてコンクリートを流し込み、土が見えなくなるようにしてもらいます。ただし、大きな工事になるので、約1ヵ月の期間と、数百万円の費用が必要です。  基礎に異状がない場合は、建築用の防湿シートを床下の土の上に張ります。防湿シートは坪あたり600~700円。基礎コンクリートとの間に隙間が できやすいので、ラップフィルムとノリを使って隙間を張り付けてふさいでおけば、ガス化した農薬が出てくるのを防げます。

このページの先頭へ