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抗菌加工商品           

2018年3月10日「土曜日」更新の日記

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 ふきんやポリエチレン製まな板、はし立て、ザル、三角コーナー、水切りカゴ、スポンジ、ゴム(ビニール)手袋など、カピやぬめりを防ぐ抗菌・防臭加工商品は、高級で衛生的なイメージで売られています。抗菌・防臭加工、防カビ衛生加工、黒ズミ・ぬめり防止加工などの表示はありますが、処理内容の説明はなく、安全性について不明な点が多くあります。  東京都港区立消費者センターと大田区立生活センターが1992年に行ったふきんの商品テストによれば、使用後に洗濯しなければ、抗菌ふきんからも 一般品からも大腸菌群が検出されました。しかも、一般細菌数10万個以上という状態で、貸ふきんの基準を満たさないケースがありました。  抗菌加工品が未加工品より細菌の繁殖が少ないとはいえません。使用したふきんは、どちらもかなり細菌に汚染されています。抗菌ふきんだからという安心感は、かえって不潔さを招くことになりかねません。過信しないことが大切です。  普通のふきんを石けんでよく洗い、ときには煮沸し、直射日光に当てて乾燥させるのが一番です。  ゴム手袋については、86年ごろ湿疹の被害が多発しました。そこで、手袋製造の際にゴムの弾力性を増すために添加する加硫促進剤の種類を変えるよ う、厚生省が業者に指示した経緯があります。  しかし、厚生省の「家庭用品に係る健康被害病院モニター報告」によれば、その後も皮膚科の被害の上位を占め、93年度は171件中18件で第3位 となっています。ゴム手袋による湿疹は、まだ充分には改善されていないのです。  ゴム手袋使用時は手袋の内部をよく乾燥させ、清潔な乾いた手で使ってください。手の荒れやすい人、主婦湿疹やアトピーの人は、よく洗って乾燥した木綿の薄い手袋をし、その上に普通のゴム手袋を使用するのをおすすめします。

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