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塗布式やくん煙式も避けたい

2018年3月13日「火曜日」更新の日記

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 ゴキブリの通路になる壁面や床の隅にハケやスプレーで残留性の高い殺虫剤を塗り、その残留効果を期待するのが、塗布式ゴキブリ殺虫剤です。しか し、主成分のピレスロイド系やカーバメート系殺虫剤は神経に異常を起こす作用をもっているので、頭痛、めまい、冷や汗や下痢を起こす原因になります。忘れたころに台所の床や壁にうっかりふれたらと考えると、やはり使用は避けたいですね。  バルサンに代表されるくん煙式殺虫剤は、東京都のアンケートによると、都内17.4%の家庭で使われています。くん煙式の場合、食品や食器もおか まいなく、すみずみまで発ガン性のあるペルメトリンやDDVPが噴射されます。  使用前に食器戸棚を目張りしたり、食品などはビニールでカバーしたりしますが、それでも少しの隙間から殺虫剤が浸透するのが普通です。閉め切った部屋で使用した場合、数時間は1㎡あたり1mgと非常に高い濃度ですから、農薬散布時の田畑以上の室内汚染濃度です。その後も1㎡あたり数十ug(1ugは1000分の1)程度の低濃度汚染が30時間も続きます。  使用2時間後に入室して吸いこみ、鼻炎や舌のしびれ感、頭痛、耳鳴り、吐き気がしたり、けいれんを起こした例があります。とくに妊婦や貧血症、肝臓疾患のある人は中毒になりやすく、治療に数週間~数ヵ月かかります。  長期にわたって低濃度のペルメトリンやDDVPにさらされることによる化学物質過敏症も心配されます。長期間、低濃度の薬剤にさらされることによる人間への影響については疫学的調査が少なく、明らかになっていない点が多いですが、頭痛、不快感、だるさなど、さまざまな症状があるようです。  87年9月のアメリカ環境保護庁の調査では、「アメリカ人が毎日吸いこんでいる有害物質の多くは、家庭内に発生源がある」と発表されています。 私たち日本人も、いまから少しでも発生源を減らすよう、心配りをしたいものです。

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