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洗濯用洗剤・漂白剤・柔軟仕上剤

2018年3月18日「日曜日」更新の日記

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 働く主婦の増加や家事の合理化・省力化を求める傾向から、全自助洗濯機の普及率は年々高くなり、経済企画庁の発表では1994年3月で53.4%(電気洗濯機の普及率は99.3%)を占めています。 従来の二槽式洗濯機では、洗剤液を数回使用して洗濯できましたが、全自動洗濯機の場合は1回で洗剤液を排水します。  また、「汚れたら洗う」時代から「着たら洗う」時代へと生活意識が大きく変化してきたことも手伝って、洗濯用洗剤の使用量は年々増大しています。 全自動洗濯機が普及し、大型化するにつれ、洗濯回数が増えているという報告もあります。  たしかに洗濯用合成洗剤は、以前起きたABS(分鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム)による泡公害、洗浄効果を上げるために加えられたポリリン酸塩のリンによる湖や沼の富栄養化、赤潮などの問題で大きく変わりました。現在ではABSはほとんど姿を消したほか、リンを含んだ有リン洗剤は全体の3%以下に激減しています。  粉末洗剤のコンパクト化もすすみ、洗濯用洗剤の90%以上を占めています。たとえば30 の電気洗測機の場合、1回の粉末洗剤使用量40gから25~30gに減りました。しかし、1回あたりの界面活性剤跫は5.0~10.5gで、ほとんど変わっていません。LASや高級アルコール系AS・AEなどの健康被害や環境汚染は、台所用洗剤やシャンプーの項ですでに説明したとおりです。  94年に西宮市消費者センターが行った洗濯用洗剤の洗浄カテストでは、水温が約10度と低く、石けんには不利な条件だったにもかかわらず、合成洗剤・石けん各6商品中上位4位までを石けんが占めるなど、石けんのほうが優れていました。

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