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衣料用漂白剤は酸素系に柔軟仕上剤は避けよう  

2018年3月19日「月曜日」更新の日記

2018-03-19の日記のIMAGE
 衣類の黄バミや食べこぼしのシミなどを真っ白くきれいに洗い上げるため洗濯時に使用する漂白剤は、「まぜるな危険」表示のある塩繁系漂白剤が相 変わらず主流です。塩素系漂白剤は酸性のものと混ざると有毒な塩素ガスを発生するので、強いアルカリ性にしてあります。したがって、強い皮膚の腐食作用があり、目に入ると失明の危険もあります。また、酸性のものを混ぜなくても、それ自体塩素ガスを発生します。  最近は「色柄ものはより鮮やかに、白いものはもっと白く」と、酸素系漂白剤がPRされるようになりました。酸素系漂白剤には液体タイプと顆粒タイプがあり、どちらも発生する酸素の漂白作用を利用しています。塩素系に比べ効力はやや劣り気味ですが、安全には代えられません。  ただし、作用が緩やかだからと色柄ものを一晩つけておいたら色があせてしまったという例もありますから、使用上の注意を守ってください。漂白剤を使うなら、酸素系のものに。しましょう。  ソフター、ハミング、ソフランCなどの柔軟仕上剤は、繊維の表面に付着して静電気を防止し、衣類などを柔らかく感じさせるものです。主成分は陽イオン系の界面活性剤で、リンスと同じです。  陽イオン系界面活性剤は、界面活性作用のほかに、強力な殺菌作用と帯電防止作用をもっています。代表的な成分は、脂肪族四級アンモニウム塩や ベンザルコニウム塩など。しかし、商品には陽イオン系界面活性剤とだけ表示されていて、使用薬剤名が消費者にわからないようになっています。また、濃厚液は皮膚を腐食し、細胞機能障害を起こしやすいことが知られています。  合成洗剤で洗ってすすいだのに、また別の合成界面活性剤をつけるなんて、ナンセンスというより毒の上塗りです。合成洗剤や柔軟仕上剤の使用をやめ、石けんにしたら、赤ちゃんのおむつかぶれが治ったということはよくあります。洗濯には石けん、すすぎには醸造酢またはレモン汁を少々水に混ぜるというのが安全です。

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