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抗菌歯ブラシなんていらない

2018年3月23日「金曜日」更新の日記

2018-03-23の日記のIMAGE
 メーカーは競ってさまざまな型の歯ブラシを出しています。歯のギザギザに合うとか、内側がうまくみがけるとか、それぞれに工夫はされているようです。とはいえ、使ってみると理論どおりにはいかないもの。結局は、口に合ったシンブルな歯ブラシでていねいにみがくのがよいということになります。  「抗菌歯ブラシ」という不思議なものもあります。 たとえば、ジョンソン&ジョンソンのデンタルH、リーチコンパクト・リーチレディやサンスターのGum抗菌コート、ラムダなどです。抗菌剤でコーティングしたとか練り込んだというのですが、これは何をねらったものでしょうか。  歯ブラシを使うのは1日に1~2回、ほんの数分間。しかも、すぐに水ですすぎ出します。歯ブラシに付着した菌が虫歯や歯周病を起こすことはない し、重大な病気を引き起こすこともありません。よく洗って乾かせば充分です。私たちは、子どものときから抗菌剤なしでやってきたではありませんか。 テレビの誇大CMにまどわされないでください。  1995年5月に開かれたアレルギー情報センター主催のブレルギー・メディア・セミナーにおいて、皮膚科や小児科の専門医たちは、皮膚アレルギーが急増していると報告していました。その原因は、日常生活のなかでアレルギー反応を起こす刺激(シャンプーなどの生活用品、ファーストフードなどの食品、住宅内の合板・壁紙、カピ、ピアスなどに含まれるクロムやニッケルなど)が非常に増えたことです。  皮膚に弱い刺激が繰り返し加わるうちに、Tリンパ球(アレルギーなどの免疫反応に関与する)が刺激されて、アレルギー反応を起こす引き金になります。そのため、十数年使いつづけて何の異常もなかったのに、突然かぶれが起こる場合があるそうです。したがって、身のまわりを極力シンプルにし、余分な化学物質を使いすぎていないか再チェックすることが重要でしょう。  なかでも、歯みがき剤は吸収されやすい口の中で毎日くり返して使われていますから、要注意です。 事実、口内炎の薬を求める人がとても多くなっているという薬剤師の声があります。

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