管理人はだれ！？

2018年6月1日「金曜日」更新の日記

金のテープが塗りまぜられた光る壁に最初は唖然としたが、幸運なことにカントリーインテリアの趣味もなく、どちらかというと、ニューヨークのロフト（プッ）のように住みたかったので、壁のことは完全に忘れた。ニューョークのロフトって、ようするに倉庫だから、床が畳でさえなければ、壁はどんな材質でもノープロブレムだったのである。一番の問題は、ニューョークのロフトなんか行ったこともないのに、そういうふうに住みたいとか考えていた、当時の私の幼稚な精神構造そのものだな。次の和室物件の壁は、白のクロス張りだった。じゅうたんさえ敷けば洋間に早変わりしちゃうというアレである。これは悲しいものがあった。壁が白いと、畳のへり布のきんきらきんが目にささるのである。ヘリなし畳なら、白い壁が生きるのに惜しい。結局、仕事机を置くとかの都合も考えて、グレーのカーペットを敷いてしまった。ダニの巣として最高だといわれている状態である。ま、住んでる人間もダニみたいなもんだけど。トイレは和式か洋式か１年後に仕事場を別に借りたので、カーペットをひっぺがし、首尾良く、ふとんとテレピゲームだけの部屋とする。

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