いかに間取り図がたくさん掲載されているか

: ええい！これでどうだ！と場に家賃をはる情報誌でシミュレーションするのは、楽しい。時刻表で架空の旅をするのと、情報誌で架空の引っ越しをするのは、いい勝負だ。この場合、いい情報誌の条件は、ただひとつ。いかに間取り図がたくさん掲載されているかだ。しかも自分が住みたい近辺の。おおこれは！というような間取り図があったら、まず玄関から入り、台所に行く。その次にどこを寝床にするか考えて、収納とトイレ風呂の水まわりチェック。後は順次にテレビの置場や、自分の持ち家具なんかをあてはめていく。持ってないけどここはソファを置こうとか考えて、ふふふと笑ったりして。皿物件くらい真剣にやっていると、簡単に夜があける。そのうち、画一的で融通のきかない、既成の間取り図にイライラしてくるのだ。物件情報誌で遊んでいると家賃に見合う仕事がきたりするのだ。もちろん仕事の内容は選んじゃいけませんよ。「タイプ別ブスを治癒する」「激突！関西お笑いパワーＶＳおっかけ中学生」「12星座別白いタイツの王子様図鑑」等の原稿やカットをコツコツ書いて、家賃を払うのだ。家賃とは、人生そのものだと思う。