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理想は「引っ越してでも住みたくなる家」

2018年9月22日「土曜日」更新の日記

2018-09-22の日記のIMAGE
「ここに住みたい」と思ってもらえるような特徴のある物件を造ることの重要性があります。ここで気をつけたいのが、その特徴について考えるとき、「差別化のために、どんな付加価値をつけるか?」「高い家賃をいただくために、どうすればいいのか?」と考えるのではなく、「稼働率を10%上げるために何をすれば効果的か?」という発想から入るということです。いくら差別化できても、家賃が上がっても、稼働率が上がらなければ意味がないからです。首都圏でも空室率が二桁で推移する時代です。賃料は相場と同じでも、稼働率が10%上がればそれだけ利益は増加します。しっかりとしたマーケティングをおこない、稼働率が10%アップすることを前提にできるなら、工事費に余裕が生まれ、大胆な発想をすることも可能になります。そして、この部屋でなければこの暮らしは得られないという価値を提供できると、その部屋に住むために、わざわざ他の物件から引っ越してくるという入居者が現れます。日本には、数多くのラーメン店がありますが、経営していくのがやっとという店もあれば、連日、長い行列ができてにぎわっている店もあります。賃貸マンションも同じです。マクロ的に見て人口が減少する時代においても、自分の物件に住みたい人たちが集まってくれば、空室率や家賃低下に悩まされることはなくなります。「今、引っ越す必要はないけれど、こんな家があるんだったらぜひ引越したい」そう思わせる商品づくりこそ、今後の賃貸物件に求められるものといえるでしょう。

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