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「駅から十分」の正しい読み方

2018年10月4日「木曜日」更新の日記

2018-10-04の日記のIMAGE
「物件概要」には、誇大広告や不当広告から消費者を守るために、宅地建物取引業法や不当景品類および不当表示防止法や公正競争規約などにより、一定のルールが定められています。たとえば徒歩時間は、八十メートルを一分で計算して表示しなければならないことになっています。つまり、「駅から十分」といった表示がされている場合、一分八十メートルの計算で、駅から八百メートルのところにあるということです。でも、実際に現地を訪れると思ったより遠いと感じる場合があります。というのも、駅からの距離には信号の待ち時問や踏み切りの待ち時間などは一切考慮されていないからです。おまけに坂や階段などの表示もありません。バスを利用する場合も同じ。何分おきに来るのか、待ち時間はどれくらいなのかということも事前にチェックしなければなりません。表示の距離が、実際の生活とどう関連してくるのかを十二分に検討する必要があるわけです。<ケース6>「駅から近い」のが何かと便利と思い、山口豊さん(三十五歳)が購入した物件は『駅から五分』の好立地。ところが朝夕のラッシュ時には「開かずの踏み切り」と呼ばれているところを通らなくてはいけないことが暮らしてみて分かりました。しかも、それを避けるためには、家から歩いて十五分ぐらいかかる歩道橋を渡らなくていけないことも判明。山口さんは、毎朝、こんなはずじゃなかったと思いながら出かけています。

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