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どこまで参考なのか

2018年12月13日「木曜日」更新の日記

2018-12-13の日記のIMAGE
「建築条件付」という文字が入っている分譲地の広告を見たことはありませんか。実際の広告には、その「条件」で建てられた家のイラストがついていたりします。そして、土地の値段と家の建築費が書かれてあったりします。これは、土地の広告なのか、それとも一戸建ての広告なのか、ちょっと見ではわかりません。しかも、「建築条件付」という言葉。これは一体、どんなものなのでしょうか。この「建築条件付」というのは、いわゆる建売住宅とは違い、あくまでも土地を分譲するといった形のもの。しかし、「そこに建物を建てる際には条件がありますよ」というのがこの「建築条件付」分譲なのです。この条件とは「契約後三ヵ月以内に当社と建築請負契約を結ぶこと」というものです。したがって、期限と建築請負業者が限定されているという制約はあるものの、建物に関しては土地を購入して、そこに自由なプランを練りながら、まるで注文住宅のように住宅を建てられるいうメリットがあります。いうなればセミ注文住宅という感覚に近いといえるでしょう。しかし、「そうはうまく問屡がおろさない」ところに、この方式のトラブルの種が隠されています。土地の分譲広告の横に参考プランというような名目で、ある程度の図面や完成図が描かれていることが多いのですが、業者によってあらかじめ設定されているこのプランが、「参考まで」というレベルを通り越して、ほとんど動かすことができないというケースが実に多いのです。

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