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成熟しているの

2019年4月12日「金曜日」更新の日記

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地域共同体、地域コミュニティの崩壊が叫ばれて久しくなります。「地域共同体」などと難しい言葉を使いましたが、その一番の基となるのは「お隣さん」や「近所付き合い」。マンションやアパートでも、特に大都市部では、「隣が何をしている人なのかよく分からない」といった現象が多く見られます。近所付き合いが希薄でも、特に日常生活には支障がない、ということなのかもしれません。しかし分譲マンションでは、ある程度のコミュニティが形成されていないと、ときとして困った事態に陥ります。生活音問題でも、隣接する住戸の家族とそれなりの付き合いがあれば、生活音への捉え方も変わってくるものです。大規模修繕のようにマンション全体での対応が必要な事柄についても、各住戸の居住性だけでなく、マンション全体の資産価値を考える、というコンセンサスがあれば、よりスムーズに進みます。現在の分譲マンションは、「居住者のコミュニティ形成が良好に行われるように」と工夫を凝らしています。その方法は、実に論理的です。例えば、完成したマンションを見てまわり、広場やロビーなど共用部の利用実態を調査。その中で人が集まりやすい場所やサークル活動などの事例を集めて、人気の理由を分析。「このようにすれば、人が集まり、自然とつながりが生まれる」という要素を次の新築マンション計画に盛り込む。分譲マンションは、そこまで知恵を絞って造られます。言い方を変えれば、そこまで成熟しているのです。マンション管理組合やそれをサポートする管理会社が区分所有者のコミュニティ醸成に取り組んでいるところは多く、夏祭りなどのさまざまなイベントを開催したり、マンション内でのサークル活動を行ったりしています。

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