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秘訣はバランスよく組み合わせる

2019年4月18日「木曜日」更新の日記

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一般に安全性、換金性、収益性の3つが金融商品選びのポイントと言われています。残念ながら3つとも優れた商品はありませんので、金融商品ごとにその特徴を知っておくことが大事です。代表的な金融商品を検討したいと思います。普通預金は元本保証で安全性が高く、いつでも払い出し可能ですが、超低金利で収益性に欠けます。定期預金は元本保証で安全性が高く、いつでも解約できますが、満期前の解約は金利が低くなります。また、普通預金以外の商品と比べると収益性も低いと言えます。ただし、預金のうち定期預金についてはすでにペイオフ対象で、普通預金についても平成17(2005)年4月1日からペイオフが適用される予定なので、一金融機関について預金が1000万円を超える部分についてはその金融機関が破たんすると戻らない可能性があることと、口座が凍結されるとすぐに預金を引き出せない可能性があることに留意しておく必要があります。国債は国によって発行され満期日に額面が償還されるため安全性が高く、定期預金より収益性も高いのですが、満期前に換金する場合、申込後4営業日めの入金となり、時価水準によって額面割れとなる可能性があります。MMFは格付けが高めの公社債に分散投資する公社債投資信託であるため比較的安全性が高いもののマイカルやエンロンなどのように投資対象の社債発行会社が破たんすれば元本割れの可能性があります。通常は定期預金より収益性が高く、預入後30日以後の解約には手数料がかからず、申込当日または翌日に換金できます。株式は収益性が高いものの価格が下がったり、倒産により無価値になる可能性があるため安全性は低く、売却する場合申込後4営業日目の入金となり、手数料がかかります。外債は国内債券に比べると高金利で収益性が高いものの、為替変動により円での手取額が減少する可能性があるため安全性は低く、満期前の換金は通常、申込後4営業日めの入金となり、時価によって額面割れとなる可能性があります。日本では安全性を重視しすぎる傾向にありますが、今後の生活設計に合わせて、生活資金であれば安全性の高い金融商品を、いざという時の準備資金であれば換金性の高いものを、長期的に使えるゆとり資金であれば収益性の高いものを選び、3つをバランスよく組み合わせるようにして下さい。

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