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預けておけば安心という時代は終わった

2019年4月22日「月曜日」更新の日記

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会計事務所の中には、お客さんを集めてセミナーを開くところもあります。内容はその都度いろいろでしょうが、「ペイオフ」をテーマにその対策について開催したセミナーでは、かなりたくさんの参加があったようです。結局その後国会でペイオフの全面解禁は先延ばしとなりましたが、昔と違って預金が完全に保護される時代でなくなったことたけは確かなようです。そんな時代背景を受けてか、最近会計事務所でもお客様個人の資産運用について意見を聞かれる機会が増えてきています。個人の資産については2つの点を頭に入れておかなければなりません。ひとつはペイオフの様々な論議でも分かるとおり「預けておけば安心という時代は終わった」ということです。自ら様々な自衛手段をとらなければ、たとえ「ここだったら」と思うところに預けていても決して安心というわけにはいきません。そしてもうひとつは長期低金利が続くこの時代「ただ預けておいても決して増えない」ということです。つまり、お金はある程度のリスク覚悟で運用しなければ増えない時代になったのです。個人資産の運用については、アドバイスを行う専門職としてFP(ファイナンシャルプランナー)という資格があります。資産の運用には、保険を使った様々な金融商品、株や国債なとの証券類、不動産の有効活用など様々な手段があります。どれを使うかはその個人の置かれた経済事情等に応じたケースバイケースです。FPはこの個人個人の事情を考慮して、顧客の希望を聞きながらその人にあった資産運用を提案します。ただ、FPも保険、証券、不動産などそれぞれに自分の得意分野を持っていて、逆に専門外は弱いともいえますので、自分にあったFPを探す必要がありそうです。個人で困るのはどういった専門家に意見を聞いたり頼んだりすればいいのか分からない、ということではないでしょうか。FPを探すといってもどうしていいのか分からないというのが現実でしょう。そこでひとつの提案ですが、一度地元の会計事務所に相談してみてはどうでしょう。会計事務所は仕事の性格上、その裾野は意外に広くて、資産運用に関するいろいろなタイプの専門家のほとんどとお付き合いがあります。電話帳広告などでどのような相談に応じてもらえるのか事前にチェックされれば、信頼できる専門家の紹介も可能です。普段はあまり接点のない会計事務所も使いようによっては案外皆さんのお役に立てるかも知れません。

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