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「サラリーマン天国」は消えた

2019年4月24日「水曜日」更新の日記

2019-04-24の日記のIMAGE
また、中古価格についても、自動車は中古価値が10年を超えれば、ほとんど価値ゼロになってしまうのに比べ、マンションは価値が「ゼロ」になることは少なくとも物件が存在している限りありません。最近、中古マンションを専門に扱う業者にヒアリングしたところ、この道20年のベテラン営業マンである彼は面白いことを私に言いました。「モノにもよるけど、マンションは新築から数えて7、8年目で買うのがいいよ」彼の説によれば、最近の中古マンションマーケットには一定の法則があると言うのです。つまり、新築マンションは発売後、中古価格はどんどん下がる。これは事実。でも価格が4分の1になってしまうマンションは少ない。しっかりした企画のマンションであれば、立地にもよるが、価格は最初の7、8年の間下がったあとに概ね落ち着きを見せる、というものです。先ほどの話に戻りましょう。私がバブルの真っ盛り1990年に買ったマンションの価格が20年後の今は半分というのは間違いで、実は10年後の2000年くらいから中古の価格はそれほど落ちてはいなかったということです。しかも、これから10年で、このマンションの価値がさらに半分、坪当たり65万円になるか想像を巡らせても、おそらくそうはならないと思われます。マンションの価値は「下がる」のだけれども「ゼロ」にはならない。であるならば、築7、8年の中古マンションをおそらく分譲時点より3~4割下がった値段で買う。これが新築時点での無駄な諸経費がはげ落ちて、純粋に「住まう」ことに納得できる価格と言えるのかもしれません。また、7、8年であれば建物自体の劣化もあまりしていませんし、設備だって最新のものではなくても、生活するうえで十分支障のないものであるはずです。

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