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初速は下げて

2019年4月27日「土曜日」更新の日記

2019-04-27の日記のIMAGE
効用価値には、そのマンションが建つエリアの効用、事前に十分に調査が可能な上下左右の住戸を含めた住民層、建物自体の住み心地のすべてが含まれ、そして何よりも売主と直接交渉して納得して払った価格そのものです。この効用価値で買った資産であれば、実際に買ったあとの、マーケットにおける物件価格の下落は、単にマーケットが自身の選んだ効用価値を否定しているだけで、買った本人が相変わらずその価値を享受できているのならば、そんなに気にもならないはずです。私は、これからのマンションという資産は「効用価値」で買うことをお勧めします。残念ながら新築マンションは、需要が次々に発生していく時代は別ですが、そうではなくなり、また今後も需要の増加が全く期待できない時代においては、やはり高い買い物と言わざるを得ないでしょう。 初速を下げて買うことには様々なメリットがあります。効用価値に対する支払ですから、無駄な部分はありません。その効用がこの先の時間軸でも一定に享受できるのであれば、自分が背負ったローンの返済も苦にならないでしょうし、同じように効用を感じる人に売却するチャンスがあるかもしれません。3割高い新築マンションを無理して買ったところで、最初の見栄や虚栄心はすぐに消え、やがてはローン地獄が口を開けて待っています。ならば、初速は下げていきましょう。

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