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土地付きの家屋を買うときの注意点はなにか

2019年5月25日「土曜日」更新の日記

2019-05-25の日記のIMAGE
私はちょうど手頃な土地付家屋を見つけたので、ぜひ買いたいのですが聞けば、土地と家屋は同じところにあっても、法律上は、まったく別に取り扱うとのこと。どのような点に注意して買ったらよいでしょうか。やはり現物をよく見ることと、必ず土地建物の登記簿の謄本を取って、よく調べることが大切です。登記簿の謄本は、物件所在地竹轄の登記所(法務局または地方法務局)へ行って、登記簿謄本請求申請書を書いて手数料として、所定の登記印紙を貼って受付に申請してください。登記簿は土地と建物とは、別々の帳簿になっているので、土地付家屋の場合は、両方の謄本を取らなければなりません。ここでよく検討しなければならないことは、持主(所有者)が誰になっているのか、ということと、仮登記、予告登記、仮処分登記、仮差押登記、差押登記であるとか地上権、地役権、賃借権、抵当権、根抵当権などの登記、またはそれらの仮登記があるかどうかです。持主名義が売主と違っている場合は、注意をしなければなりません。現在の売主が持主である場合でも、自分の名義にしないままで、前の所有名義人から、新しい買手の名義へと直接移す、つまり、自分の名義に所有権移転登記をすることを省略し、いきなり買手に所有権を移転する方法(中間省略登記)も違法ではありません。したがって、売主の名義になっていないからといって、必ずしも真実の持主かどうか疑わしいとはいえません。実際上、不動産を買ってすぐ売って利益をかせぐ、いわゆる転売目的の買受けのときは、税金逃れとか登記料節約のため、中間省略登記をすることが多いといえます。こんな場合は、売主が中間省略で名義を移すというのであれば、本当にその権限があるかどうか確かめるため、前の持主との間の売買契約書、代金領収書、および前の持主名義の登記の権利証(正式には「登記済権利証」)、前の持主の委任状、印鑑証明(発行後三か月以内のもの)を呈示してもらいます。

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