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7_契約してからが本当のスタート

2019年11月11日「月曜日」更新の日記

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たくさんの物件を慎重に見比べ、気になる不安材料を事前にしっかり調べ抜いたとしても、百パーセント完璧な物件に出会うことは難しいもの。ある程度の短所(劣化・不具合)は許容したうえで、できるかぎりの対処(修繕)をしていこうという姿勢でないと、なかなか契約に踏み切ることができません。そして、婚活の本当のゴールが結婚ではないように、「極上物件」を運よく手に入れることができたとしても、それで終わりではありません。不動産投資も、物件を見つけ、契約してからが本当のスタートです。建物は、経年で必ず劣化していきます。しかも人間と違って、その劣化が自然治癒することはありません。建物の維持管理、つまり点検とメンテナンスを欠かさず、不具合の早期発見・早期治療を怠らなければ、建物は必ずやその努力に報いてくれます。さて、日本の住宅は、欧米に比べて耐用年数が圧倒的に短いといわれます。日本の住宅の耐用年数(代替わり周期)はわずか30年。ドイツは2年、フランス5年、アメリカ103年で、イギリスに至っては141年もあるのに、です。耐用年数が短い原因はいくつかありますが、なんといっても、所有者が適切な点検・メンテナンスを定期的に行わないことが、大きな要因だといえるでしょう。たとえばアメリカでは、映画やドラマなどでも登場人物が自宅の壁を塗り替えたり、傷んだ部分を直したりするような場面が出てきます。それだけ住宅の定期的なメンテナンスが個人の趣味や習慣として根づいているということです。日本では残念ながら、そういった習慣を持つ人は多くありません。投資用不動産も近年、部材や設備機器がどんどんメンテナンスフリーの方向へ進んでいます。しかし、永久に劣化しないものはありません。どんなものでも一定程度のメンテナンスが必要になってくることを忘れてはなりません。

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