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2019年11月15日「金曜日」更新の日記

2019-11-15の日記のIMAGE
また一戸建ての場合、押入れを開けて天板を外せるようなら、そこから屋根裏をチェックできるかもしれません。湿った臭いがしないか、雨染みなどが見えないか、懐中電灯を照らして覗いてみましょう。テシカメを持った手を天板の上に入れ、フラッシュを焚いて四方を撮ってみるだけでも、中の様子をかなりの程度、把握することができます。「開けられるところは必ず開けてみて、内部をチェックするというのがポイントです。これは、アパートの場合も同様です。築5年の物件のキッチンの天井部分を注目してみると、上の階の洗面所付近から漏水したと考えられる水染みがありました。上階を確認すると、洗面台の配管に勾配が取れていないために水が漏れていたようです。このケースでは、幸運にも軽微な修繕で対応できましたが、一歩間違えばいったいどうなっていたことか......。建物は、なにより雨や排水などの「水」に弱いのです。水に濡れ続ると、木部は腐食してボロボロと崩れ、鉄は錆びて膨張しコンクリトを壊す「爆裂現象」を引き起こします。雨漏りを防ぐための防水部分や配水管は、予防のための点検|人間の体にたとえるなら「健康診断」を定期的に行うことが大切です。床下や天井裏など普段目に見えない部分も、水の問題が起こってないかのチェックが欠かせません。建物を長持ちさせるポイントはたくさんありますが、じつは、その多くが水に関わることです。定期的な建物の健康診断を忘れず、早めの対処で建物の寿命を延ばしていきましょう。

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