物件価値を高める「管理のプロ」

: 「プロパティマネジメント」という用語を耳にしたことがあるでしょうか。これは不動産の運営管理のことで、端的には、不動産をそれぞれひとつの財産(property)と捉えて、その価値を高め、投資効率を上げていこうとする業務を意味します。ビルなど大きな建物の管理の世界では、このように経営的観点と不動産の収益性を高めるノウハウを兼ね備えたプロパティマネジメントのプロが出始めています。でも、居住用賃貸住宅の世界へと目を転じると、この言葉が独り歩きしている感があります。現時点で満室であったとしても、投資家の頭の中は入居者や建物に関する悩みでいっぱいです。どうすれば長く住み続けてもらえるのか。仮に空室になったら、すぐほかの人に入居してもらえるのか。新しい入居者になるとき、家賃を下げずにいられるか。建物が劣化したり、陳腐化したりし始めたらどうすればいいのか......。アメリカのプロパティマネージャーなら、投資家の収益性を高めるため、さまざまな提案をしてくれます。彼らは、ライバルとの競争に勝ち、入居者を惹きつけ、家賃を相場より高くするためのノウハウを駆使して、投資家の利益創出に対して責任を持ちます。