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マンション選びは、場所と価格とプランが決め手

2020年3月1日「日曜日」更新の日記

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マンションのネーミングマンションの価値を評価する基準は、まず(1)場所、(2)価格、(3)プラン等が決め手といえるでしょう。新聞広告や折り込み広告でも、まず売り言葉として、立地条件(場所)を大きくうたっています。例えば(実際には町名が違っていても)「○○マンション田園調布」、最近はやりの「○○レジデンス・リバーサイド」(隅田川沿岸やお台場周辺など)、別荘などでも実際には軽井沢ではないにもかかわらず「○○別荘南軽井沢クラブ」といったように、実際のエリアではないにもかかわらず、周辺のメジャーな地名を標榜したマンションなどは多いものです。不動産の表示に関する公正競争規約には、不動産の交通、形質、環境、価格、写真・絵画、取引条件など、十七類型五十九項目について、不当表示に当たる場合の表示例を規定しています。例えば二つの市にまたがる団地などで、イメージの良い一方の市名だけを所在地として表示すると、規定違反になります。交通の便を確かめる「駅から徒歩○分」の表示にも注意が必要です。これは、一分間に八○メートル歩く速さで表示(不動産の表示に関する公正競争規約)されます。これは時速四・八キロメートルですから、健康な大人でもかなりの早足で歩くことになります。この表示には、信号による待ち時間などはもちろん入っていません。また大規模なマンションの場合は、駅からの距離は敷地入り口までですから、敷地奥の棟の場合は、さらに時間がかかることになります。ですから、不動産広告や折り込みチラシなどを見るときは、大きくうたわれている地名などに惑わされずに、実際にどこにあるのかをよく確認しなければいけません。そしてその場所が本当に素晴らしい場所であっても、実際に住むに当たって、現在の自分の生活スタイルにマッチしたところかどうかを十分にチェックしましょう。中高齢者マンションに移住するときには、これまでの住まいを処分してきたり、あるいは親しかった隣近所との付き合いもある程度犠牲にせざるを得ないこともあります。しかし例え「終の棲家」として考えるにしても、これまでの生活のすべてを放棄してしまうわけではありません。子供たちとの行き来や、親しい友人たちがいつでも気ままに遊びに来られるような、ある程度交通の便がよいところを探すのは必須の条件と言えるでしょう。中高齢者向けマンションの多くは三食食事つきであることが多いのですが、たまには夫婦で外食をしたい、あるいは近くの観光地などに遊びに行きたいと思うことは、当然のことです。景色は素晴らしいが、駅までのバスがない、あっても一日に一本程度。歩けば駅まで数十分もかかる――これでは、とても行く気になれず、一日中部屋に閉じこもることになってしまいます。中高齢者マンションのよさは、「食事の心配もせず、セキュリティーも完備、自由気ままな生活」にあるわけですから、少なくとも近くの駅までの交通手段が確保されていなければいけません。公共の交通機関やマンション附属のバス、あるいはタクシーがすぐ呼べることなどは、現地での実地調査が必要です。

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