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不動産の資格

2020年4月28日「火曜日」更新の日記

2020-04-28の日記のIMAGE
日本の大学において最初で唯一の不動産学部が開設されました。明海大学不動産学部です。明海大学では各学部のほかオープン・カレッジが設置され、そのなかで不動産資格試験の受験指導を行っています。本書の編者である不動産理論研究会は、オープン・カレッジの不動産資格試験講座を担当する講師を中心に不動産学を研究するグループであり、代表執筆者の黒沢泰氏もその一人です。本書は、この研究会の実践的研究の成果の一つとして誕生しました。宅地建物取引主任者資格試験は、全国で数十万人が受験する大型試験であり受験参考書が数多く出版されていますが、試験科目の解説が主な内容です。これらをハードとしますと本書はソフトといえます。類書にない宅地建物取引主任者の歴史、資格の社会的必要性、能力向上の可能性などをあらわして、受験に確固たる目的を持ち長期間で無味乾燥な学習に陥りやすい勉強でなく、興味と克己心が得られるよう配慮しています。勉強方法については、合格者の学習を分析した結果による受験者の職業、知識などに対応する合理的な指針を具体的に記述しました。また、試験合格をベースとして、不動産鑑定士等の上位資格試験への道を明らかにしています。バブル経済崩壊により、わが国の経済環境はきびしく本当に力のある人が活躍する時代が到来しました。企業では従来の学歴や年功序列主義から実力主義に人事政策が移行し、その具体的あらわれとして実力を客観的に示す「資格」に注目しはじめています。宅地建物取引主任者資格試験は、大学生が合格すれば有力企業に就職できる可能性が高くなります。社会人が資格取得しますと社内で能力を認められる、あるいは独立して開業することもできます。本書は、1993年10月刊行の「こうすれば不動産鑑定士になれる」に引続いて不動産理論研究会の企画により実現しました。中央経済社の方々、とりわけライセンス編集部の郷津桂一氏の尽力により作成されました。ここに感謝の意を表します。宅地建物取引主任者は、多くの可能性を持つ夢のある資格です。本書の読者がこの資格を目標とされ、さらに目的を達成されますことを願っています。

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