管理人はだれ！？

2015年1月31日「土曜日」更新の日記

成熟産業となったいま、当社はさらに新しい商品を積極的に企画・立案していく計画だ。平成9年早々からが、"新家賃保証"を実行に移す時だとも考える。日本経済全体に歪みが出てきている。不動産業界も例外ではない。利益一辺倒の考え方に誤りはなかったか。私たちの業界も利益アップにのみ走りすぎたのではないか。その結果、顧客満足度がおろそかにされたり、自己中心の考えが強くなりすぎることはなかったか。これらを反省し、バブル崩壊後に、ハートに何やらピンホールができたことに気付く人たちが増えているようだ。利益中心の歪みは、具体的な形として表れている。たとえばワンルーム。住戸面積が12~13平方メートルと狭小で、内装はできるだけ安く仕上げる。半面、坪単価の家賃だけは高めに設定する、といった歪みが現実にストックされ、こうした歪みの積み重ねが、ハートに小さな穴を開けているのではないか。地主さんは、定借、特優賃やそのほかの相続対策による物質的な果実だけを本当に求めているのだろうか。もちろん、収益を考え、自分の土地を子孫に継承させたいという気持ちは強く持っているはずだ。ただ、地主さんの心に一つ大きな変化が生まれてきた。それは、何か社会的に貢献したい、お金を得るためではなく自分の心に残る事業をしたい、そんな志を抱く地主さんは少なくないようだ。