管理人はだれ！？

2015年7月28日「火曜日」更新の日記

耐震性能向上のための補強方法はさまざまあり、耐震改修の目標性能をどうするかで異なります。また、補強工事にかける費用対効果の検討も重要です。建替費以上に補強費が過大になる時には建て替える場合もあります。さらに工事中の生活への影響の程度で、改修工法の選択が検討されます。基礎の補強では、杭頭にかかる水平力（曲げモーメントカ）を低減させるために、杭基礎建物の周囲に地中壁を構築する方法があります。また、既存建物の下に地下室を増築すれば、基礎が地中深く設置されて建物の耐震性が向上します。ここに免震装置を加えれば建物は免震構造になり、入力水平地震動は大きく低減します。建物によっては上部架構を補強するより基礎部を免震化する方が改修費の軽減がはかれる場合もあります。この空間は、駐車場や共用倉庫、受水槽置場などに活用できるでしょう。柱・梁のフレームで構成されるラーメン構造住棟の梁間方向は、住戸の戸境壁が耐震壁となります。桁行方向は開口が大きく壁量が少ないので耐震性能が劣ります。桁行方向の柱・梁や壁を鋼飯や炭素繊維などで補強する方法や、建物の外側に柱・梁やブレースを設けて補強する方法などがあります。また、建物の上階を軽くすることで耐震性を高める方法もあります。高架水槽を撤去し受水槽から圧送する方式に変更する、塔屋のエレベーター機械室を除去しリニア・エレベーターに変更する、屋根防水の押えコンクリートを除去して露出防水に変更する、最上階の鉄筋コンクリート造部分をいったん除去し荷重が軽い鉄骨造へ改造する、階数を減らす、などです。ピロティ型住棟は、ピロティの柱・梁を鋼飯や炭素繊維などで巻いて強化したり、ブレースやコンクリート壁などをはめ込み、ピロティの耐震性を高める必要があります。

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