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設備にも寿命がある

2015年8月17日「月曜日」更新の日記

2015-08-17の日記のIMAGE
旧:大蔵省令では建物の減価償却だけでなく、設備や備品についても、それぞれ耐用年数を定めています。 例えば、給排水設備やガス設備は十五年、電気設備は十年、暖房設備は十三年、エレベーター設備は十七年と設定されていま式。しかし建物と違って、一般に設備機器については、「法定耐用年数に達すると同時に寿命が来てしまう」「メーカーはとりあえず耐用年限まで持つように設計しているのではないか」と考える人が少なくないようです。 しかし現実には、耐用年数を待たずに、取替えや修繕を要する例が多いのです。単なる劣化だけではなく、陳腐化によるものも意外に多いのではないでしょうか。 マンション住まいをしていると、設備機器は半永久的に使用できると考えがちです。建築物を人間の身体に例えれば、皮膚、筋肉、骨は仕上部と構造駆体、内臓や血管が設備機器に当たります。人間、年を取るとあちらこちらに不具合が生じます。 特にコレストロールなどによる動脈硬化や便秘などは最もポピュラーなもの。設備機器でこれに当たるものが、水道管や配水管の詰まりです。 給水管には昔、鉄管や鉛管が用いられていました。水道管に塩素を用いて水質の調整を行なっていることから、鉄管の場合、鉄が水道水の塩素と科学的に反応して、鉄錆が発生することになります。管の内側に鉄錆ができるということは、血管に脂肪分が付着し、動脈硬化を起こす現象とよく似ています。このような状況のまま五年、十年と放置しておくと、水道管の三分の一も錆こぶで塞がってしまいます。このような状況のまま生活することが、健康上好ましいことでないのと同様、マンションにとっても大きな不具合の原因となります。

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