管理人はだれ！？

2015年9月9日「水曜日」更新の日記

家を借りる契約を結ぶとき、住宅総合保険料の支払いも求められる場合が最近は多いようです。住宅総合保険とは、住宅が火災などの災害にあった場合に、それによる損害を補償する保険のことをいいます。火災のほか、落雷、洪水、盗難など普通に生じる災害のほとんどすべてが補償され、安心できるというわけです。 　それでは、なぜ借主がこの保険の保険料を負担しなければならないかというと、借主の不注意で火事や漏水事故を起こしてしまい、本来借主が莫大な損害賠償義務を負うべきところが、この保険で救われることになるのです。以下このことについてご説明しましょう。 ・失火責任法は大家との関係では適用されない 　日本には失火責任法という法律があり、火災によって他人に損害を与えても、それが放火などの故意、もしくは寝たばこなどの重大な過失による場合以外には責任を負わないことになっています。 なぜなら我が国には木造建築が多く、いったん火事を出せば類焼しがちでその結果莫大な損害を周囲に与えてしまいます。その損害のすべてを賠償させたのでは、火元の人は一生立ち直れない負債を負ってしまうことになりかねないからです。 　ところがこのことは、マンションの借主と貸主のように、契約関係にある人にはあてはまらないことに注意する必要があります。ということは、借主が火を出して大家さんに損害を与えた場合には、その全額を賠償しなければならないことになるのです。 　そこで住宅総合火災保険は、1000円の免責額を超える賠償額のすべてを補償してくれます。そのほかにも、個人賠償責任保険（第三者にけがをさせた、所有物を壊した等の場合に担保する保険）、借家人賠償責任保険（大家さんに損害が及んだ場合に担保する保険）などがありますが、いずれも保険料はそれほど多額でなく、万一の場合には大いに頼りになるものですから、安心して住むためにも加入をお勧めします。 【ポイント】 住宅総合保険には入ったほうがよい 【こんな時は？】 入居前日でなければ部屋が見られない時、どうしたらいいか。 　この場合、契約はその前にしてしまうことになるでしょう。だとすると、いざ部屋を見てから気に入らなかったとしても、その時点で契約を解除することは難しく、トラブルになるおそれがあります。 　そこで、不動産会社を通じて、現在の居住者に協力してもらい、休日などにその部屋を訪れるのかよいでしょう。また、協力が得られない場合には、外から部屋をながめるのもよいでしょうが、その際は必ず不動産会社の人に立ち会ってもらい外観だけ見るにとどめて下さい。 　またどうしても、事前に見ることができないのであれば契約自体を遅らせてもらうよう交渉してみるべきです。

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