管理人はだれ！？

2017年4月10日「月曜日」更新の日記

（綿貫）ところで、長谷川さんと以前から論議していたことですが、計画のフレームとベースになる考え方を、三六五日×一億二〇〇〇万人で、一年間で五〇〇億人、この中には外国人の滞在も想定して考えることだと思います。単位が五〇〇億人／日になります。今は、日本の人口一億二〇〇〇万人でしか計算していない。それを五〇〇億人／日で計算すると、地域によって定住人口だけではなくて一時的な滞在人口を含めた人数で計算できます。そう計算すれば、たとえば、北海道の夏の人口は八〇〇万人になる。あるいは「東京のウィークデーの人口は」など、そういうことを五全総の目玉にしてみたいですね。（長谷川）交通のほうはトン／キロ、人／キロなどがあります。同様に人／日というのは五〇〇億人で日本国土を利用するという発想になり、わかりやすく、この考え方を綿貫さんの国土論にぜひ入れてほしいですね。（綿貫）それは私と長谷川さんで数年前に書いた『国土づくり百年』で、「時間・距離」がこの一〇〇年間でどう変わったかを取り上げましたね。国土がいかに狹くなり、利用可能性が広がったかという考え方が、そのアイディアです。その考え方を現在に直すと、時間・距離が短くなれば、面積が広がります。同じ一時間で行ける距離の面積を測れば、どのくらい大きくなったか、時間が縮まり空間は広がる。（竹内）日本列島の中での地域間の距離は、時間が縮まったことで近くなり、日本の国土は小さくなった。逆にみれば、日本列島一都市論は、一人一人の国民にとっては、利用できる範囲、行ける空間が広くなり、交流が盛んになります。そのような状況を象徴的に表現しているわけですね。

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