買い主がストレスなくリフォームするために
2017年8月6日「日曜日」更新の日記
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- 売り主や再販業者の実施するリフォームは、不特定の購入者を想定して行うため、アクの強いリフォームは実施しづらい（もちろん個性を売りにするケースもある）。間取りや設備、内装など、買い主の好みをパーフェクトに反映させるのであれば、やはり買い主主導でリフォームするのが一番確実だ。 しかし買い主が中古住宅を購入し、次いで自分でリフォームを実施するとなると、その労力は相当なものになる。そこで出てくるのが、これらをセットで提供するというビジネスモデルである。中古流通とリフォームをセットに一体で考える「ワンストップサービス」も、こうした文脈の延長にある。 これまで「物件探しは不動産会社、リフォームはリフォーム事業者」という棲み分け（というか役割分担）がなされていた。しかし買い主は、中古住宅の購入費用とリフォーム費用とを個別に考えて家探しをするわけではない。両者の合計額が予算であり、いい家が取得できれば建物とリフォーム費用の按分など特に気にしない。この垣根を越えたサービスが提供できれば、家はもっと動くはずなのだ。 家探しとリフォームをセットで動かすメリットは他にも多々ある。例えば、リフォーム費用を中古住宅購入ローンに算入できれば、融資窓口が２元化できるし、リフォームローンの高い金利も抑制できる。 そもそも中古購入後のリフォームローンは融資条件が厳しく、仕方なくキャッシュで払うようなケースもままあった。また、物件探しの際に建物調査（インスペクション）を実施することで、購入金額の妥当性や購入後の瑕疵リスクを軽減できる。正しい現状性能に基づいたリフォームプランになるから、コストパフォーマンスも高まる。両者の提携は時代の必然だ。
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