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「家賃よりローンの方が安いからトク」は本当か

2018年2月14日「水曜日」更新の日記

2018-02-14の日記のIMAGE
 住宅購入検討者が好んで読む賃貸vs購入の比較記事は、実は、あまり意味がありません。 雑誌の特集などに出てくる例の多くは、同じ駅から同程度の距離&広さの異なる物件を用いて相場比較したもの。同じ物件でくらべたものでなければ、参考にはなるにしても、鵜呑みにはできません。  私も相談者からのご依頼なら、「この物件は貸せばいくら?」と仲介業者に確認してもらった数字をもとに試算はしますが、その結果も占い程度にとらえていただくようにしています。  というのは、こうした比較は、そもそも「購入有利」という結果が導き出されるのが当たり前だからです。もし、あなたがローンを組んで購入した家を人に貸すとしたら、「赤字になるのはイヤだから、できればローン返済額より高い額で貸したい」と考えるのではないでしょうか。だから、相場が許す限り、貸す側はローン返済額より高い家賃を設定します。  つまり、同じ物件で、賃貸vs購入の住居費比較をしても、前提となる家賃は一般にローン返済額より高くなるので、「購入有利」です。借り手がいないような立地の物件であれば別ですが、都心の駅近な新築物件であれば当然の結果です。

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