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いまが買い時かどうかをどう判断するか

2018年2月26日「月曜日」更新の日記

2018-02-26の日記のIMAGE
 最近よく言われている「先が読めないこの時代に、多額の借金などそもそもすべきではない」という意見は、社会全般向けのメッセージとしては的確です。ただでさえ、「借金すること(ローンを組むこと)はよくないこと」という価値観もあります。多くの人が職を失い収入が減る中で、ローンを組むことは当然に推奨できる話ではありません。  あるだけ使ってしまう生活を送っている人に、計画的なローン返済が進められるわけもありません。リスクをとらない生き方の方が無難です。けれども、たとえば「できるだけ長期固定金利で組みましょう! 変動金利ローンは危ないです!」と大衆向けの雑誌などで一般論的に言いながら、自分は変動金利や短い期間の固定期間選択型のローンを活用しているFP(ファイナンシャループラソナー)も、実は少なからずいます。  同様に、借金も、人それぞれの生き方や考え方に大きく影響されるため、雑誌などで言われている一般論が自分自身にもあてはまるかどうかは、別問題です。  確かに、「先が読めないこの時代に、多額の借金などそもそもすべきではない」という意見は一理あります。しかし、逆説的に、もう少し景気が回復するなどして、先が読める時代になってからなら借金をしてもよいという考えが成り立つとすると、せっかくの購入機会を失うリスクを逆に負うことにもなるのです。  先が読める時代を待つことによって、その分、年齢もアップします。つまり、返済期間が短くなる分だけローン返済計画が苦しくなります。加えて、景気の回復にともなってローンの借入金利もアップするため、毎月返済額も明らかに増えます。それでも、いまより必ず有利で安全だと言えるのでしょうか。

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