より安全なゴキブリ対策
2018年3月14日「水曜日」更新の日記
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- 容器にパックされたホウ酸だんごやコンバットなどの毒餌剤は、東京都のアンケートによると都内の23.4%の家庭で使われています。最近、ホウ酸
だんごの手づくりがちょっとしたブームになっており、薬局でホウ酸を買い求める人が増えています。
ホウ酸だんごをなめたゴキブリが死ぬので部屋の空気を汚すこともなく、ふれても危険ではないので、気軽に台所の引出しや棚のまわりに置いてありま
す。
ただし、パックの隙間から幼児やペットがなめたり食べたりしないよう注意が必要です。事実、「家庭用品に係る健康被害病院モニター報告」の小児科部門には、ホウ酸だんごの誤食事故も見られます。
保護者がそばにいながら、わずかなすきに子どもが口に入れてしまうからです。保管管理には充分に注意を払う必要があります。
ホウ酸の最少致死量は子どもで2~6g、成人で8~12gとされています。幼児やペットが誤って食べたりなめたりする可能性が少しでもある場所では、使用しないことです。
同じ毒餌剤でも、コンバットには注意する必要がありそうです。コンバットの場合、毒餌を食べたゴキブリの体を通して、有効成分のヒドラメチルノンが巣のまわりにいる他のゴキブリにも作用して、死なせる効果があると宣伝しています。
しかし、ゴキブリの巣に薬剤を運んでくれればよいでしょうが、食品の隙間とか赤ちゃんのよだれかけに毒薬を運んでしまうかもしれません。つまり、家のどこに毒薬が運ばれるかがまったくゴキブリ任せになってしまうことが問題なのです。
ゴキブリホイホイに代表される粘着性シートの捕獲器タイプは、比較的よく利用されている、もっとも安全なものです。
ゴキブリ対策は殺虫剤に頼らず、ゴキブリが発生しにくいような環境づくりを大切に。
食べ物や生ごみを放置せず、風通しをよくし、乾燥を心がけましょう。
また、不快害虫と決めつけているもののなかには、害虫ではない場合があります。たとえばクモが蚊やゴキブリの天敵
であるように、天敵動物として役立つものもあるのです。毒グモでないかぎり、気持ちが悪いとむやみにクモを殺さないことも大切ですね。
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