管理人はだれ！？

2018年8月13日「月曜日」更新の日記

「低金利のいまだから、（あなたにも）この物件が買えるのですよ」というセールストークは、一面的にはたしかに正しいのです。しかしもう一面から見れば、金利が上昇すれば新築マンションの価格相場も下がり、自分が買って住んでいるマンションの資産価格も下がる、といった側面があるのです。マンションの管理運営がきちんとなされているマンションのことを、「管理力のあるマンション」と呼んでいますが、「管理力のあるマンション」と「そうでないマンション」では数十年後に市場価値に数百万の開きが出ることを、シミュレーションにおいて予測しています。例えばこれまでは、隣同士に建つＺマンションとＹマンションが同グレードである場合、その市場価値はほとんど同じような評価をされてきました。しかし今後は「管理力の有無」によって、隣同士でも価値がまったく異なるという事態も起こりうるのです。これまでは、「相対比較感」が主であったマンション価値にも、今後は「管理力」という、そのマンションが持つ「絶対的な価値」が重要視されることとなります。このことは、市場価値の差のみにとどまらず、そのマンションを買って暮らしていることそのものの安心感や満足感、納得感にも、もちろん影響します。