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家を売って,ローンの残高を全部返してしまえばよい

2018年9月27日「木曜日」更新の日記

2018-09-27の日記のIMAGE
新聞でごくたまに「ローン返済苦に,一家心中」などと報道されますが,結論から言うと死ぬ必要など全くありません。どうなるのかというとせっかく買った家ですが,それを放棄することになるのです。一番積極的な方法は,その家を売って住宅口―ンを全部返してしまうことですが,逆に消極的なのは,ずるずると返済を延ばして,結局その家を取り上げられてしまうことです。大切なことなので詳しく説明すると住宅ローンを借りる際には,こういうことがないように,事前に金融機関が返済能力の審査をします。またもしものときに備え,その家を担保に取る手続きをしておきます。ちなみに,この手続きを抵当権設定登記と呼び,権利をお役所(登記所)に届けておきます。さらに,返済不能になるときは,その時点で返済が滞るわけですから,ローンの利息分まで回収できるように,だれかほかにその分を肩代わりする保証人あるいは,そういう人がいない場合に保険にはいる手続きをしておきます。しかし,これでも金融機関にとっては十分でなく,担保を取った家の価格が適正でないことも考慮し,家の価格の8割程度までを貸す限度にしています。すなわち頭金は2割以上必要なのです。担保として取られた家は,結局競売にかけられ人の手に移り,なにも残りませんが,仮にこのとき,ローンを返すための借金をしていたら,それこそ借金だけ残り,夜逃げということにもなりかねません。

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