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「好い立地条件」で見落としがちな点

2018年10月1日「月曜日」更新の日記

2018-10-01の日記のIMAGE
前にも言いましたが、不動産に掘り出し物はありません。かなりの高額物件でもない限り、日当りも眺望も理想的な好条件のものがそう簡単にはありません。もし、周囲の条件も良く、おまけに手頃――こんな物件にあたったら、まず「もしかしてその立地には何か欠点が隠されているのでは……」と疑ってみるほうがよさそうです。業者は、その物件がいかに素晴らしいものかしゃべりまくるでしょうが、それをう飲みにしてはダメ。とにかく大きな買い物ですから、一度買ってしまったら、簡単に手放したり買い換えたり出来ません。業者のペースにはまらず、慎重の上に慎重が必要なのです。<ケース4>「素晴らしい」立地条件のマンションを買った岩瀬清美さん(二十九歳)は、環境が変わることを毛ほども疑っていなかった人です。清美さんはマンション選びをするときに日当たりの良さを最大のポイントにしました。そして購入した物件は、南側が月極めの駐車場になっていて、日当たりも眺望も期待どおりでした。ところが、入居後すぐに駐車場で工事が始まり、一年もしないうちにその駐車場がビルに変身してしまいました。そして、我が家にも、すっかり日が入らなくなったのです。話が違うと思い、業者に掛け合ったりしましたが、何の策もこうじられていません。このままでは気がめいるので、清美さんは早くも買い替えを考えています。空き地が近くにある場合は誰の所有でどういう計画があるのか、特に建売住宅の場合は南側の区画割は?隣地境界線は?などなど、基本的な事項の確認は絶対にやりたいもの。そして、いちいち業者に確認をとることも必要です。何もやましいことがない業者なら、親切丁寧に答えてくれるはずですし、逆にやましいところがある業者なら、つい口を滑らせるということもあるからです。このほか、新しい駅やバスの開通予定などがうたわれてあるときは、鉄道会社などに直接確認をして、現実レベルの予定を確認するようにしましょう。そを言っているとはいいませんが、業者の言葉だけを信用するのは危険です。

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