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仲介業者のあり方

2018年10月18日「木曜日」更新の日記

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<手堅い地場業者になることは大事>私のような歳になると、「どうすれば、仲介業者として成功するのですか。どうやればうまくやれるんですか」と、よく問われる。まるで、不動産仲介業に何かコツでもありそうに考えているらしい。確かにコツはあるのだが、秘策は簡単であり、コロンブスの卵である。それ以外に確かなものはない。まず、成功するコツは真面目であること。これは、誰にでもできる。次に、顧客に好かれること。天性で他人に好かれる人もいるが、それはそれで人徳ではあり、営業マンに多い。もちろん、ウーマンもいるが、この人達は見かけはいいが、八方美人で、大成はしない。そして、相手である顧客の役に立つこと。この場合のお客様は借主ではなくて、地主さんや家主さん。又はビルのオーナーである。他人の役に立つようになるには、自分を抑えて他人に奉仕する姿勢がいるから、わがままな人や不勉強な人は、対象外となる。相手の知りたいことを見抜き、欲していることをかなえてあげられるよう努力しなければならない。もう一歩踏み込んで言えば、相手の欲望を満たしながら、違法や不道徳とならないよう、アドバイスする力が要る。信用を失うことは3日で十分だが、信用を得るには15年はかかる。世知辛い世の中、自分の女房さえ信用しかねるのに、他人の信用を得ることは大変なのである。だから利口な人は自分の地盤を小さく固め、長期的に付き合う客を限定し、一部の人とは深く濃く付き合うのである。類は友を呼ぶ。だから、自分に合った人と付き合うほうが、うまくいく。地場業者として活動しながら、どこから見られても恥ずかしくないように、自制するのである。ただし、不動産業者として「良い評判」をとる必要はない。大きな金額や物件を扱う重大な仕事をする中で、評判が良いのは儲けの下手な人かバカな人に決まっている。まじめにやったからといって、何か起こるか解らない。だから、心構えとして、「悪い評判」さえたたなければよいし、法律違反をしないことである。世間は世知辛くて、大きく儲けたり仕事を広げれば、ねたまれて悪口は必ず言われる。私達は、悪く言われる立場にあるといえる。もちろん、賃貸での借主に対する時も、姿勢は同じである。きちんと仕事をやり、満足させ、困らないようにしてやる。だが、借主には種々雑多な人がいて、難しい人も多い。必ずしも感謝されるとは、限らないので、ご用心あれ。

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