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ミス、手抜きをどう見抜くか

2018年12月16日「日曜日」更新の日記

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「公庫融資付というのは、金融公庫が物件の審査をしているはずだから、絶対安心」こんな言葉を耳にします。確かに理にかなった言葉ですが、その通りなのでしょうか。宅ローンには、大きく分けて公的ローンと民間ローンがあります。公的ローンのなかで最も多く利用されているのが、「住宅金融公庫」による融資。最近はどちらが得と一概に言えないのも事実ですが、従来、住宅金融公庫は低金利・長期返済など、銀行などの民間ローンより有利な条件で融資が受けられるというものでした。そのため利用には一定の条件を設けており、物件そのものも審査を受けます。そこで前述のように、不動産業者のなかには「公庫の基準をクリアしていれば、欠陥はなく安心」と、あたかも「公庫融資が利用できる住宅=優秀な住宅」であるかのごとく説明する人がいます。果たしてそれは事実なのでしょうか。残念ながら、その答えは「ノー」です。例えば、新築木造住宅の場合……まず、設計の確認申請と同時に公庫融資住宅についての審査を受けるので、この時点での欠陥やミスはないはず。問題はそのあと。つまり、正しく施工がされるかどうかです。通常、公庫の中間検査は、基礎の段階、骨組みの段階で行われます。しかし問題は、確認の特例があることです。建築士がいるから大丈夫というわけで、基礎の段階でのチェックを省略してしまうことがあるのです。

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